困りごとが重なってくると、人はだいたい同じ状態になります。
「全部どうにかしなきゃいけない」と思って、頭の中が一気に散らかる。
・住まいはどうする
・お金は足りるのか
・家族はどう関わればいい
・制度は使えるのか
どれも大事で、どれも後回しにできない。
だから余計に、動けなくなる。
これは、病院や福祉の現場でも何度も見てきた光景です。
現場でよくあったのは「考えすぎて動けなくなる」状態
退院が近づいてくると、家族からこう言われることがありました。
「家のことも、お金のことも、施設のことも
何から考えればいいか分からなくて……」
この時点で、すでにかなり疲れています。
でも実は、問題が多いこと自体がしんどい原因ではないことが多い。
しんどさの正体は、
👉 全部を同時に解決しようとしていること
だったりします。
まずラクになるのは「順番を決める」こと
現場で見ていて感じたのは、
最初にやるべきことは「正解を出すこと」ではありませんでした。
一番ラクになるのは、
👉 今は考えなくていいことを決めること
です。
例えば、
・お金の細かい計算は、今日はしない
・施設の最終決定は、今週はしない
・将来の話は、いったん横に置く
これだけで、表情が少し変わる人がいます。
最初に手をつけなくていいことがある
意外かもしれませんが、
「大事そうに見えること」ほど、最初に手をつけなくていい場合があります。
理由は簡単で、
・情報が足りない
・状況がまだ動いている
・今決めても、あとで変わる
からです。
それなのに最初からそこを詰めにいくと、
疲れるだけで前に進まない。
一番最初は「今日をどう乗り切るか」でいい
現場ではよく、こう考えていました。
・今日、安全に過ごせるか
・今日、極端に困ることは何か
・今日、誰が関わっていれば安心か
これが整理できるだけで、
「全部どうにかしなきゃ」という感覚が、少し和らぎます。
まとめ:ラクになるのは、解決したときじゃない
多くの人が誤解していますが、
ラクになるのは「問題が解決したとき」ではありません。
👉 順番が見えたときです。
全部はまだ何も決まっていなくても、
「今日はここまででいい」と思えるだけで、呼吸が戻る。
それだけで十分な前進です。
次回は、
👉 「暮らしが崩れ始める“最初のサイン”」
について、もう少し具体的に書いてみます。
現場で何度も見た、
「あ、ここから一気に大変になるな」と感じる瞬間の話です。

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