― 現場で見る3つの構造的誤解 ―
障害年金は重要な制度です。
日本の公的年金制度の一つである
**日本年金機構**が管轄し、
病気や障害によって就労が制限される方の所得補填を目的としています。
しかし、私は現場でこう感じます。
「年金=生活の安定」
この理解は、半分正しく、半分危うい。
現実の数字
障害基礎年金2級(単身・加算なし)
年額:約80万円前後(年度により変動)
月換算:約6万〜7万円台
ここに
・家賃
・食費
・光熱費
・通信費
・医療費
が乗ります。
都市部で単身生活を維持するには、構造的に不足するケースが多いのが実情です。
誤解①:年金=生活費
障害年金は「最低生活保障」ではありません。
生活保護とは制度目的が異なります。
年金は所得補填です。
したがって、
・家賃設計
・固定費調整
・日中活動収入
・家族支援
これらがなければ、赤字構造になりやすい。
誤解②:受給=安定
年金が入ることで一時的に安心感は生まれます。
しかし、
- 金銭管理能力
- 遂行機能
- 支援ネットワーク
- 役割維持
が弱い場合、収入があっても生活は不安定です。
実際、金銭トラブルは受給開始後に増えるケースもあります。
誤解③:将来も同じ構造が続く
・家賃上昇
・物価上昇
・親の高齢化
・医療費増加
支出は変動します。
固定費が上がる構造を考慮せずに生活設計をすると、数年後に破綻します。
必要なのは「生活設計」
年金は土台です。完成ではありません。
必要なのは
✔ 固定費の最適化
✔ 家賃バランス調整
✔ 日中活動の確保
✔ 支援密度の設計
✔ 金銭管理方法の明確化
年金制度を知ることよりも、
「どう使うか」の設計が重要です。
結論
障害年金は命綱です。
しかし、命綱だけでは生活は成立しません。
生活を安定させるのは、
制度+設計+役割です。

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