「暮らしが崩れる」と聞くと、
多くの人はこんな場面を想像すると思います。
・仕事を失う
・借金が膨らむ
・介護や障がいの問題が一気に噴き出す
でも、現場で見えている現実は少し違います。
暮らしが崩れ始める最初のサインは、
もっと静かで、もっと分かりにくい。
サイン①「相談に行かない」という選択
先日、函館の地域包括支援センターで聞いた話があります。
潜在的に困っている人は本当に多い
でも、自分から相談に来るケースはほぼない
これは高齢者だけの話ではなく、
障がいのある方、生活が苦しい方、
どの層にも共通しているそうです。
つまり──
困っていないから来ないのではない。
困っていても、来ない。
ここが最初のサインです。
サイン②「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせる
相談に行かない理由を聞くと、
多くの人がこう答えます。
・もっと大変な人がいる
・今すぐどうにかなるわけじゃない
・相談するほどではない
一見、冷静な判断に見えます。
でもこれは、
余裕がなくなり始めている証拠でもあります。
本当に余裕があるときは、
「念のため聞いてみよう」が出来るからです。
サイン③ 困りごとを「細かく分けられなくなる」
暮らしが崩れ始めると、
問題がこんなふうに見え始めます。
・仕事のこと
・お金のこと
・家のこと
・家族のこと
全部が一つの塊になって、
「何から手をつけていいか分からない」。
この状態になると、
人は判断を先送りにします。
そして先送りが続くほど、
次に動くハードルは高くなります。
専門職の視点で見ると
作業療法の視点で見ると、
これは「能力が落ちた」のではありません。
・考える余力が減っている
・情報を整理するエネルギーがない
・失敗したくない気持ちが強くなっている
環境と心理の負荷が重なった状態です。
だから、
「ちゃんと考えれば分かるでしょ」
という話ではない。
ここを見誤ると、
支援は届きません。
大事なのは「解決」よりも「気づき」
この段階で必要なのは、
いきなり答えを出すことではありません。
・何が一番しんどいのか
・どこで止まっているのか
・何を後回しにしているのか
これを言葉にするだけで、
暮らしは少し持ち直します。
相談に行けない人ほど、
まず整理が必要なのです。
まとめ
暮らしが崩れ始める最初のサインは、
・相談に行かない
・まだ大丈夫と思い込む
・判断を先送りし続ける
こうした、
外からは見えにくい変化です。
このブログでは、
「もう限界になってから」ではなく、
そのずっと手前を言葉にしていきます。
次回は、
👉 「じゃあ、どこから手をつけると一番ラクになるのか」
について、もう一段具体的に書いていきます。

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