外で働けない。でも収入がほしい。自宅でできる仕事をどう選ぶ?

生活が崩れ始めるサイン

「働きたくないわけではない。でも、毎日決まった時間に家を出るのが難しい」

病気や障害による体調の変化、通院、家族の介護などによって、外へ働きに出ることが難しくなる場合があります。

家にいる時間はあっても、毎日同じように動けるとは限りません。午前中は難しくても午後なら動ける日や、少し作業したら横になりたい日もあるでしょう。

それでも、自分で使えるお金がほしい。家族に頼る金額を少し減らしたい。一人暮らしに向けて収入を増やしたい。

そこで「在宅ワーク」「家でできる仕事」と検索しても、求人、内職、動画編集、物販などが並び、何から選べばよいのか分からなくなることがあります。

自宅でできる仕事を探すときは、仕事の名前より先に、**「いつ働く必要があるか」「何をするとお金になるか」**を見ると、選びやすくなります。

在宅ワークでも、決まった時間に働く仕事はある

通勤がなくなれば、その分の負担は減ります。ただ、自宅で働けることと、自分の都合で作業を進められることは別です。

例えば、自宅で電話対応をする仕事なら、勤務時間中は電話を受けられる必要があります。事務の仕事でも、決まった時間にオンライン会議へ参加したり、連絡に対応したりする場合があります。

通勤が難しくても、毎日一定の時間は働ける人にとっては、こうした仕事が選択肢になります。

一方、体調によって作業できる時間が変わる人は、仕事内容に加えて、勤務時間や休憩、欠勤時の扱いを確認したいところです。雇用される在宅勤務では、会社の就業規則などに従って働くのが基本です。テレワーク総合ポータルサイト

求人票では、次のような点を確認してみてください。

  • 出勤や研修への参加が必要か
  • 曜日や勤務時間が固定されているか
  • 電話対応や会議があるか
  • パソコンや通信環境を自分で用意するか
  • 短時間勤務や体調に応じた調整が可能か

「在宅勤務可」と書いてあるだけでは、生活に合うかどうかまでは分かりません。自宅で働けるかに加えて、自分が働ける時間と合うかを見ていきます。

自宅で収入を得る方法を、三つに分けてみる

ここでは、収入の生まれ方によって整理します。

方法仕事の例お金になる仕組み選ぶときに見ること
雇われて働く在宅事務、問い合わせ対応など雇用契約に基づいて給与を受け取る勤務時間、仕事内容、必要な配慮
仕事を受けて納品する文章作成、画像制作、商品登録など依頼された作業や成果に対して報酬を受け取る納期、修正対応、作業量と報酬
自分の商品を販売する不用品販売、ハンドメイド、仕入れ商品の販売など商品が売れると売上が入る原価、手数料、発送、売れるまでの期間

どれが一番よいかは、現在の生活と、収入を得たい目的によって変わります。

毎月の生活費として一定の収入を確保したいなら、まず雇用される仕事の条件を確認する意味があります。

決まった時刻に働くことは難しくても、期限までに作業を進められるなら、納品する形の仕事が合うかもしれません。

すぐに採用につながる仕事が見つからない場合や、身近なところから販売を経験したい場合には、不用品を一つ出品する方法もあります。

必要な収入を確保するための仕事探しと、小さく収入づくりを試すことは、並行して進めてもよいのです。

体調に波があるなら、「途中で止められるか」を見る

「一日に何時間働けますか」と聞かれても、答えにくい人がいます。

調子のよい日は二時間できても、翌日は三十分かもしれません。合計では作業できる時間があっても、連続して働くことが難しい場合もあります。

その場合は、仕事を途中で止めて、後から再開できるかを見てみてください。

例えば、商品を販売する作業なら、写真を撮る日と説明文を書く日を分けることができます。文章の仕事でも、納期までの日数に余裕があれば、少しずつ進められる場合があります。

ただし、作業を分けられても、販売後には発送期限があり、依頼された仕事には納期があります。

そこで大切になるのが、「調子のよい日にできる量」ではなく、「調子が落ちた日も含めて対応できる量」から始めることです。

最初の一件で、作業にかかった時間と、終わった後の疲れ方を確かめる。それから次に受ける量や出品する数を決めれば、続け方を具体的に考えられます。

パソコンがない人は、買う前に仕事内容を確かめる

自宅で仕事をしようと思ったとき、最初にパソコンや講座を探す人もいるでしょう。

ただ、まだ仕事が決まっていない段階で道具をそろえると、収入を得る前に支出が増えてしまいます。

在宅事務などではパソコンが必要になることがありますが、必要な性能やソフトは仕事によって異なります。会社から貸与される場合もあります。

一方、不用品の出品であれば、手元のスマートフォンで、写真撮影から出品まで進められる場合があります。

まずは、やってみたい仕事の募集条件や作業手順を確認する。そのうえで、今ある道具で試せる部分を探します。

「何か買えば始められる」から、「この仕事に必要だから用意する」へ順序を変えると、限られたお金を使いやすくなります。

ネット物販は、仕事の流れを自分で確かめやすい

私がネット物販に可能性を感じている理由の一つは、商品が売れるまでの仕事を、具体的な作業として見ることができるからです。

商品の状態を確認する。写真を撮る。説明を書く。価格を決める。出品する。売れたら梱包し、発送する。

自分がどこまでできるか、どこで時間がかかるかが、一つの商品を扱う中で見えてきます。

私が運営する事業所でも、古着販売に取り組んでいます。商品の確認、採寸、撮影、商品情報の入力、在庫管理など、販売に必要な工程を分けて仕事を組み立てています。

最近は、商品説明の下書きなどにAIを使う取り組みも進めています。ただし、実物の状態と説明が合っているかを確認する仕事は欠かせません。

こうした経験から感じるのは、最初から「販売の仕事が全部できる人」を目指すより、一つの商品を通して、できる工程と支えが必要な工程を確認する方が、次へ進みやすいということです。

例えば、出品まではできても、発送のための外出が難しいかもしれません。その場合は、利用できる発送方法や家族との分担まで含めて、続け方を考えます。

売上ではなく、使えるお金がいくら残るかを見る

自宅で収入をつくるときには、「いくら売れたか」と「生活に使えるお金がいくら増えたか」を分けて考えます。

例えば、販売価格が2,000円の商品について、次の条件を仮定します。

項目金額
販売価格2,000円
販売手数料−200円
送料〈仮定〉−750円
梱包資材〈仮定〉−50円
差し引き1,000円

メルカリの通常の販売手数料は販売価格の10%です。送料や資材代は、商品の大きさや発送方法などによって変わります。メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ

さらに、販売するために800円で仕入れた商品なら、この例で残るのは200円です。

家にある不用品を売ることと、商品を仕入れて継続的に販売することでは、お金の動きが変わります。不用品は売り切ればなくなりますし、仕入れには先にお金が必要です。

だからこそ、最初の販売では、販売価格だけでなく、送料、手数料、作業時間も記録しておきたいのです。

一人暮らしの家計に月5,000円を加えたいなら、どんな作業を何回すると、その金額が残るのかを考える材料になります。

最初の一歩は、一件の仕事を具体的に調べること

ここまで読んで、自分に近い方法が見えてきたら、今日は一つだけ進めてみてください。

雇われて働きたい人

在宅勤務の求人を一件選び、勤務時間、必要な機器、電話対応の有無を確認します。

条件が分からなければ、応募前の問い合わせや就職相談で、次のように伝えることができます。

通勤が難しいため、在宅でできる仕事を探しています。作業できるのは一日○時間程度です。勤務時間の固定や電話対応の有無について確認したいです。

依頼を受ける仕事に関心がある人

募集を一件選び、「何を、いつまでに、どのくらい作ると、いくらになるか」を書き出してみます。

募集文だけで作業量が分からないなら、見本や修正範囲を確認するところからです。自分の作業時間を見積もる手がかりになります。

ネット物販を試したい人

家にある、もう使わない物を一つ選びます。

同じような商品の売れた価格を調べ、発送方法と送料を確認してから、写真を撮ってみてください。

その過程で止まった場所があれば、「自分には無理」とまとめずに、何が分からなかったかを残します。

「価格を決められない」「送料が分からない」「説明文が書けない」

ここまで具体的になれば、人に聞くことも、次に学ぶことも選びやすくなります。

家で収入をつくる方法を、今の生活に合わせて考える

外で働けなくなったとき、収入だけでなく、自分で選べることまで減ったように感じる場合があります。

その中で、自分で得たお金が少しでも増えれば、日用品を買う、趣味に使う、一人暮らしの準備に回すなど、生活の選択肢につながります。

目指す金額や働き方は、人によって違います。

毎月の家計を支える仕事を探す人もいれば、まずは自分で一つ販売する経験から始めたい人もいるでしょう。

福祉特化FPでは、今の生活費や使える時間、体調、家族の協力などを含めて、自分で収入をつくる方法を考えていきます。

「在宅ワーク」という大きな言葉の中から、**自分が実際に取り組める仕事を一つ、具体的にすること。**そこから始めてみませんか。

ご相談・講演・研修について

「外で働くのは難しいけれど、収入を得る方法を考えたい」「ネットで販売してみたいが、何から始めればよいか分からない」

そのような方は、現在の暮らしや困っていることを、お問い合わせページからお知らせください。ご家族からのご相談も、まずは状況をお聞かせください。

また、福祉事業所や支援者向けに、生活とお金、自分で収入をつくるための支援などをテーマとした講演・研修については、講演・研修のご依頼についてをご覧ください。

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参考資料

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