病気や障害で収入が減ったとき、家の不用品を売って収入にする方法―メルカリ出品を例に解説

生活が崩れ始めるサイン

前回の記事では、病気や障害などによって今までの仕事を続けることが難しくなったとき、「再就職するか、働かないか」だけではなく、自分で小さな収入をつくる方法もあるという話を書きました。

とはいえ、「自分で稼ぐ」と言われても、何から始めればいいのか分からない人の方が多いと思います。

そこで今回は、もっと具体的な話をします。

家にある物を、メルカリで1品出品してみる。

ここから始めてみます。

最初から「副業」にしなくていい

メルカリというと、「せどり」「副業」「物販」などを思い浮かべる人もいるかもしれません。

しかし、最初から商品を仕入れて利益を出そうとする必要はありません。

まずは家の中を見てみてください。

着なくなった服、読まなくなった本、使っていないバッグ、趣味の道具、ゲーム、食器など、今は使っていない物があると思います。

最初は、それを1品売ってみるだけで十分です。

私自身、古着の販売をしていますが、物を売るためには意外といろいろな作業があります。

商品の状態を見る。

写真を撮る。

いくらで売られているか調べる。

値段を決める。

説明を書く。

購入されたら梱包する。

発送する。

一つひとつは、それほど難しい作業ではありません。

しかし、初めての人にとっては、この「一連の流れ」が分からないことが一番の壁になると思います。

まず売る物を1つ決める

最初の1品は、高価な物でなくて構いません。

むしろ、最初から高価なブランド品などを選ぶ必要はないでしょう。

例えば、もう着ていない服を1着選びます。

次に、同じブランドや似た商品がメルカリでいくらくらいで売られているのかを検索してみます。

ここで大切なのは、出品されている価格だけを見るのではなく、実際に売れている商品も見てみることです。

「自分の物はいくらくらいなら買ってもらえそうか」

まず、その感覚をつかみます。

写真を撮る

ネットで物を売る場合、購入する人は実物を見ることができません。

そのため、写真はとても重要です。

ただし、最初からきれいな商品写真を撮ろうとしなくても大丈夫です。

明るい場所で、

・商品の全体
・前と後ろ
・タグ
・傷や汚れがあればその部分

など、購入する側が知りたいところを撮ります。

私の古着販売でも、商品の状態が分かることを重視しています。

きれいに見せることも大切ですが、実際の状態が伝わることの方が重要です。

商品名と説明を書く

ここで止まる人は多いと思います。

「何を書けばいいのか分からない」

という問題です。

しかし、難しい文章を書く必要はありません。

例えば服なら、

ブランド名、種類、色、サイズ、商品の状態など、購入する人が知りたい情報を書けば十分です。

そして今は、こうした作業にAIを使う方法もあります。

商品の情報を入力して、商品説明のたたき台を作ってもらうこともできます。

文章を書くことが苦手だからネット販売はできない、とは限らなくなっています。

値段を決めて出品する

同じような商品の販売価格を参考にして、値段を決めます。

ここで忘れてはいけないのが、販売価格がそのまま自分の手元に残るわけではないということです。

販売手数料や送料などがかかります。

例えば1,000円で売れても、1,000円すべてが利益になるわけではありません。

これはネット販売を続けていくうえで、とても大切なお金の感覚です。

「いくらで売れたか」ではなく、

最終的にいくら残ったのか。

FPとしても、ここはぜひ意識してほしいところです。

売れたら梱包して発送する

商品が売れたら、次は発送です。

初めての場合、

「何に入れればいいのか」

「どこへ持っていけばいいのか」

「送料はいくらなのか」

ここで不安になる人もいるでしょう。

これも一度経験すると、かなり分かりやすくなります。

最初の1品では、利益を最大化することよりも、

出品して、売れて、発送する。

この一連の流れを一度経験することの方が大切です。

1品売ると、見えるものが変わる

家に置いてあった物が、自分で写真を撮り、値段を決め、出品することで誰かに売れる。

金額は500円かもしれません。1,000円かもしれません。

それでも、自分で一連の作業をしてお金に変えたという経験は残ります。

そこから、

「ほかにも売れる物があるかもしれない」

「写真をもう少し上手に撮りたい」

「自分で作った物も売れるだろうか」

「ネットショップならどうだろう」

と、次の興味につながる人もいるでしょう。

もちろん、全員が物販を仕事にする必要はありません。

向いていないと思えば、それも一つの発見です。

大切なのは、最初から「自分にはできない」と決めるのではなく、一度やってみることです。

一人では最初の1品まで進めない人もいる

ここまで読んで、

「やることは分かった。でも自分一人では難しそうだ」

と思った人もいるかもしれません。

アプリの操作が分からない。

写真の撮り方が分からない。

値段を決められない。

文章を書くのが苦手。

発送方法が分からない。

こうした一つひとつの小さな壁によって、最初の出品まで進めないことがあります。

現在、こうした方と一緒に、家にある物を実際に1品出品するところまで進めるサポートを検討しています。

単にメルカリの使い方を説明するのではなく、実際に自分の物を使って、

「自分で出品できた」

というところまで一緒にやる形です。

病気や障害、高齢などによってこれまでの働き方が難しくなった人に限らず、ネットで物を売った経験がない人、スマートフォンの操作に不安がある人なども対象として考えています。

まずは小さく試しながら、どのような支援があれば「自分でできる」につながるのかを考えていきたいと思います。

はじめてのメルカリ出品サポート 無料モニター募集

「メルカリをやってみたいけれど、一人では最初の出品まで進められない」という方を対象に、実際に家にある物を1品出品するところまで一緒に進めるサポートを試験的に行います。

今回はサービスづくりのため、3名程度のモニターを無料で募集します。

売りたい物を1品用意していただき、

・いくらくらいで売れそうか調べる
・商品の写真を撮る
・商品名や説明文を考える
・販売価格を決める
・実際に出品する

ところまで一緒に進めます。

講義を聞くだけではなく、実際に自分の物を1品出品することが目標です。

時間は1回60分程度。対面またはオンラインで行います。

年齢や障害の有無は問いません。メルカリを利用したことがない方や、アカウントは持っていても自分で出品したことがない方を想定しています。

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